冷え性改善・温活は、東洋医学(漢方)から

東洋医学では、「気・血・水」の乱れが病になると考えます。冷え性もこれらの乱れが体に表れているものです。

1.「気」が逆流することにより下半身が冷え、上半身がのぼせる「冷えのぼせ」が原因の冷え性となります。

「気」が原因の冷え性に効果的な漢方薬は、
桂枝人参湯(けいしにんじんとう)、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)、大建中湯(だいけんちゅうとう)

2.「血」が骨盤で停滞すると手足や下腹部が冷えることにより冷え症となります。

「血」が原因の冷え性に効果的な漢方薬は、
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、当帰四逆加呉茱(とうきしぎゃくかごしゅ)、臾生姜湯(ゆしょうきょうとう)

3.「水」が滞ることにより胃腸の機能が低下し冷え性となります。

「水」が原因の冷え性に効果的な漢方薬は、
苓姜朮甘湯(りゅうきょうじゅつかんとう)、呉茱臾湯(ごしゅゆとう)、真武湯(しんぶとう)

中国の古典の「書経」には、 以下のような言葉が記載されています。
「草根木皮(漢方薬)、これ小薬。」
「鍼灸、これ中薬。」
「飲食衣服、これ大薬。」
「身を修め、心を治める、これ薬源なり。」

これは、一番体に良いのは、体と心をしっかりと気を使ってケアしていくことが、何よりということです。
日常の生活を見直すことが最も大切です。